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「あー、テスト？…今回なんか全部平均超えてた！」

ガンッと亜子は衝撃を受ける。

「…勉強したの？」

「んー、勉強ってか亜子としたじゃん！それだけ！」

昔からそうだった。

蓮は要領がいい。

そんなにガリガリ勉強しなくても一夜漬けなんかをして良い点を取ったりする。

晴や自分がコツコツ型ならば蓮は一発逆転型。

高校受験のときも絶対受からないと言われていた高校に最後の最後で受かった。

「もしかして亜子、成績落ちたの？」

「…うん、そうなの。」

すると蓮はニコニコして言う。

「亜子落ち込みすぎ！また俺とテスト勉強しよ！そうだ、今度は日曜とか息抜きで…」

そんな蓮に亜子はなんだかイライラしてしまう。

こんなこと初めてだ。