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twin★love

第4章 4★どっちか選んで

あの日から数日、亜子はテニスコートをボーッと眺めながら考えていた。

あの日の二人、今までに見たことのない表情だった。

そして何より、自分のこと。

あんな恥ずかしいことされて、なのにすごく気持ちよくて。

『あたし、おかしいよ…』

頭をフルフルとふって亜子はスコアボードを見なおした。

「亜子ちゃん、どうしたの?元気ないね。」

顔を上げるとそこには男子テニス部のキャプテン兼エースである秋山裕翔先輩がラケットを抱えて立っていた。

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