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僕らの教室 エンドのE組!

第9章 渚くんの憂鬱。

ある日の、登校中。


話しかけている業の目が、なんだか遠くを見ているみたいで。


「…業?聞いてる?」

「…ん?どした?ごめんごめん、ボーッとしててさ。」

……またか……。


最近、業がそっけない。

いつもどこか見てるみたいだし、前よりも会話が明らかに少なくなった。


…なんで、だろ。



……もしかして…


他に好きな人できた、とか?



…そうだったら、僕なんかに敵うはずないよね…。



僕のため息の数も、増えていった。


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「…業、先帰ってるねー」

「…おっけー。ばいばい。」


普通のクラスメートの会話みたいだ。前まではなんてこと、なかったのになぁ…。







…もう、終わり、なのかな?




気持ちがズシンと重くなる。考えすぎって分かってる。でもやっぱり、なんかおかしいから。

その時。

肩になにやら変な感触。チラッと目に入る黄色。

「…渚くん?どうしました?
なんだか最近、元気がありませんねぇ〜。」




「……殺せんせー…」



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