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僕らの教室 エンドのE組!

第9章 渚くんの憂鬱。

「…なんでもないで…「生徒の悩みは先生の悩み。まぁお茶でもしながら、聞きますよぉ〜」

と、かなり強引に背中に乗せられ、1秒でどこかのカフェに。いつのまにか目の前にはアイスコーヒーが置かれていた。


…スルーしている周りの人たちがすごい。


「…で?どうしました?」

ヌルフフフ…と笑う殺せんせーに若干呆れながら、アイスコーヒーのストローに口をつけた。



「…なん、ていうか…




最近、その…友達とうまくやれなくて……」




「……ふむふむ…あぁ、渚くん。ケーキもいかがです?ここの、美味しいんですよ?」

パクリ、と丸ごとケーキを口に入れながらそう言われたけど、黙って首を横に振った。




…業が望むなら、僕は別れたい。


それが、業の本心、なら。


しばらく、沈黙が続いた。


ふいに、殺せんせーが口を開く。

「…渚くん。その友人は、どんな人なのでしょう。」

「…どんな、人って……」




「…君と共に泣き、君と共に笑い、君と共に生きる。
それができる人なのでしょうか?」



「……っ……」

業は、いつだって僕のために行動してくれた…


僕の隣で笑っていてくれた。

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