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僕らの教室 エンドのE組!

第9章 渚くんの憂鬱。

大丈夫、も大切にする、も。


カルマに言ってもらいたかった言葉だなって。





「…磯貝く…


ごめん。って言おうとした時。


こっちに向かって誰かが走ってくる音がした。





「…っ渚!」

「…っ!?





カルマ…!」




そこには、息を切らしたカルマが立っていた。



なんで…。






「…なんでお前が?」


磯貝くんが目を細めてカルマを見つめる。


「嫌だなあ磯貝くん…。


人の恋人に手ェ出さないでよね?」



ニヤリ、と微笑むその姿が、やけにカッコよく見えて。



あんなことされたのに自分が嫌になる。






それに。



恋人って、言ってもらえて。


また僕は舞い上がってしまったんだ。

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