
「先生、食べちゃっても良い?」
第11章 教室
彼女は日向先生にも告白した筈だが、その事を今問い詰めてもきっと聞きたい答えは返って来ないだろう。
前戯に夢中になっているトロンとした瞳と、私の首にギュッと抱きついてくる両腕の力から、それが聞かなくても十分伝わってくる。
……山田さんは、本当に私の事を。
「私、先生の事……本当に好きなんです。先生とこんな事出来て、凄く幸せです。先生、いっぱい気持ち良くしてあげますからね? だから……先生も私の事気持ち良くして?」
再び彼女の乳首が口内へ侵入して来ようとした瞬間、ドアの方から音が聞こえてくると、二人共凍り付いた様に身動きしなくなったが。
……ドアが開いた。誰? 開けたのは。
こんな姿を誰かに見られでもしたら……山田さんも私も、もう高校にはいられなくなるのに。
