
「先生、食べちゃっても良い?」
第8章 図書室
キョウ君の頭を撫でながら、何か側でカサッと音がしたような気もしたけど。
…気にせず、そのまままたキスを繰り返した。
軽く触れ合ったり、舌を絡め合ったり。
「…先生、マジで好き。大好き」
「んっ、私も……好き」
「俺が高校卒業したら、一緒に色んなところデートしようね!」
デートかぁ……今は出来ないから、凄く楽しみ……。
「…じゃあ、受験勉強しっかりしないとね? まずは大学に受からないと」
「うっ……」
顔の正面にあるキョウ君の顔が一瞬引きつったけど、それも可愛らしく思えて。
私はクスッと微笑んだ。
この幸せな気持ちがいつまでも続けば良いなと……思っていた。
