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君の瞳にときめきを

第1章 プロローグ



ちょうど1週間ほど前から、そいつはしつこく付きまとってくる。

「エリ、迎えに来た。」
「頼んでないし」

山本 拓海(ヤマモト タクミ)。
くっきりとした二重は前髪に少し隠れ、
茶色い髪が黒い瞳を目立たせている。
高めの鼻に透き通った肌。
形のいい唇は、三日月型に微笑んでいる。

ーいわゆる、イケメン。

「学校行くぞ。」
「お先にどうぞ」

そう言って壁にもたれると、そいつはあたしの手を握って、引っ張ってきた。






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