
ゆれて、動いて
第1章 ひとりで、もがく。
しばらく撫でるようにさわったあと、
その手はピタッと止まった。
急になにも無くなってしまったことと、直接触られていないことで
キュンっと下がうずいてしょうがない。
しかし______
数分たっても、彼の手がもう一度私に触れることはなかった。
それでも、
淡い期待があり、あそこは渇くことをしらない。
チラリと様子を伺うように彼の顔を覗いてみると、
彼は目があった瞬間、
妖艶な笑みを浮かべた。
………気がした。
そんなとき
「俺はもう、なにもしないよ」
彼の方からそんな声が聞こえた。
動揺してばっと彼の方を見ると、
彼はもう一度口を開いた。
「続きは君が、自分でやるんだ。」
