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大丈夫

第3章 ヒカリ

今まで聞いたことないくらい、優しい声だった。

"こうちゃんは、悪くない"

今まで、誰も言ってくれなかった気がする。
もしかしたら言われたのかもしれないけど、こんなに響いてくるのは、知らない。

嬉しかった。
一番、一番言ってほしかった。

何でだろ?
涙が出てきた。
出なくなったかと思ってたのに。

「こうちゃんのナキムシ」
「はるだって、泣いてんじゃん」
何だろ、久しぶりだな。この感じ。
スゥって、楽になってく。


「笑えるじゃん、ちゃんと。」
「うん」
笑った。久しぶりに。

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