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サァァ。
冬の空から冷たい雨が降る。


そんな中私は小さな道で一人うずくまっていた。


ここどこ？


なんで私はこんな所にいるの？


わからない何もかも…。


私は冷え切った体をユックリさする。


「っ…」


その行為さえも体に痛みが走った。


あぁ。
私は死んでしまうのだろうか。


でもまぁいいか死んでも。
きっと私はこの世に未練なんてないから何もわからなんだ。


そうだ。きっと。


私は死を覚悟しながら目をつぶった。


だが「おい」と誰かに声をかけられ目を開ける。


目を開けたそこには銀髪頭のお侍さんが立っていた。


？）「おめぇどうしたこんな所で。家は？」


あたしはフルフルと首を振る。


？）「そうかい。なら俺の家に来い」


お侍さんは私を抱き上げ歩き出す。


そしてある所で止まった。


そこは「お登勢スナック」と書かれたお店だった。


お侍さんはお店に入る。


お店の中には1人のおばあさんがいた。


？）「おい、バァサン」


？）「なんだい…ってあんたその子どうしたんだい⁉︎まさか誘拐してきたんじゃ無いだろうね‼︎」


？）「なに意味のわからないこと言ってんだクソババァ‼︎そこの道に丸くなってたんだよ‼︎女一人あんな所で丸まってたら可哀想だろうが‼︎だから連れてきたんだ」


？）「なんだい。そういう事なら早くいいな。ほら、そんなに濡れてたら風邪ひくよ。風呂こっちにあるから入りな」


私はお侍さんから降りておばあさんについていく。


？）「ここが風呂だよ」


おばあさんはそう言ってお風呂の蓋を開ける。


お風呂のバスタブにはタップリお湯が張っていた。


？）「体冷めてるだろうからしっかり温まるんだよ」


「…ハイ。ありがとうございます」


私はおばあさんにお礼を言ってお風呂に入る。


暖かい…。
なんだか眠くなってきちゃった。


でもこんな所で寝て溺れて死ぬのは苦しくて嫌だから頑張って起きてなきゃ。


しばらくして私はお風呂から上がると先ほど私が来ていた汚い着物がなくなっており代わりに男物だと思われる青い浴衣が置いてあった。


私はそれを着てお風呂場を出た。