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銀魂

第29章 僕が僕であるために

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近)「2時17分。公務執行妨害で逮捕」


万事屋)『え、マジで?』


あたし達はお通ちゃんのイベント用のパトカーの中で手錠を掛けられながら言う。


銀)「そりゃーないんじゃないの⁉︎公務執行妨害って俺たちが何したってよ⁉︎」


土)「うるせェェ‼︎パレードの邪魔しただろーが‼︎」


銀)「きけって。だから、それはさお通ちゃんに頼まれてやったの」


神)「そうアル。私達が、自ら進んでお前達の手伝いなんかするわけないアル」


土)「手伝いってお前、あんなもん邪魔以外の何モンでもねーよ‼︎」


悠)「近藤さん、土方さん。邪魔したのは謝ります。でも、こちらの言い分も聞いてもらえないでしょうか?」


土)「………お前が言うなら聞いてやらんこともない」


土方さんはスパーとタバコの煙を吐く。


悠)「ホントですか⁉︎ありがとうございます‼︎土方さん‼︎」


銀)「おい、どういうことだ。なんで俺たちが話そうとしても聞かねぇのに悠の言うことは聞くんだ?あ?まさか悠のこと狙ってんじゃねーだろうな。このムッツリ‼︎」


土)「誰がムッツリだ‼︎殺すぞお前‼︎あー腹立つ。やっぱなんの言い分も聞かねぇよ‼︎」


悠)「そんなぁ…」


あたしはがくりと肩を落とした。


土)「それで、総悟。局長は?」


土方さんはパトカーの近くに立っている沖田さんに尋ねる。


沖)「それか…先程からとんと姿が見えやせんぜ。どこいっちまったんだ…」


近)「察しろよ。女の子が黙っていなくなるといったらウンコ的なものに決まってるだろ。さらっと流せ。そんなんだからお前達はモテないんだ」


土)「そうか。アンタがモテない理由がわかった」


新)「ちょっと待てェェェェ‼︎」


近藤さん達の話を聞いていた新八君が物凄い顔をしながら2人の間に割り込んで行く。


こ、これはもしかして…
きっとあれだろう。
お通ちゃんはウンコなんかしないとか言うつもりなんだね新八君。

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