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銀魂

第36章 女の一番の化粧は笑顔(柳生篇)〜2〜

近)「(・・・紙などあるわけがない。そんなものがあればとうに尻を拭き、全員血祭りにあげているはず。他の者もそうだ。そんなことは全員わかっているはずだ。なのに何故こんな話を切り出したか・・・万事屋・・・俺には読めているぞ)」


東)「(この極限の状況下において共通の目的のため同じ行動をとることは強い仲間意識を生む。連中は同じ行動をとることで自分達が敵ではないことを私達に印象付けようとしている。私達にスキをつくり、そこをつくために。恐らくこの中に、協力してようとしている奴は誰一人としていない・・・)」


腹の中身を出し終わり、近藤同様に1人で考えていた東城は立てかけてあった木刀を手にする。


東)「(スキを見せればやられる・・・それだけではない。敵を出し抜き誰よりも早く尻を拭かねば・・・後手に回れば間違いなくやられる。紙・・・)」


銀)「(紙・・・)」


敏)「(紙・・・)」


近)「(紙・・・)」


東・銀・敏・近)『(神・・・誰よりも早く神を手に入れた者がこの勝負勝つ)』


ガサガサガサ・・・


4人はそれぞれ着ている服を漁り何かないかと探す。
その間にも近藤と東城は気を引きしめた。


銀)「オイ、なんかいいのあったか?」


東)「(さて・・・どうでる?)」


近)「ないな」


東)「私もありませんね。(彼らの作戦に私も乗ろうか。スキを見せて食いついてきたところを・・・)」


東城がそう考えていると2つ隣の個室に入っている敏木斎が何かを見つけたようで声を上げた。


敏)「オイ、これなんて使えんじゃねーかな」


東)「‼︎(敏木斎様‼︎)


紙があったのかとすぐ様東城は反応し、少し顔を緩める。
しかし、それもすぐに崩れさった。


敏)「コレ、紙ヤスリあったぞ」


そう、紙と言っても敏木斎が出したのは紙ヤスリだったのだ。


東)「(かっ・・・)」


近)「(紙ヤスリだとォ‼︎)」


近・東)『(ふざけんなぁぁぁ‼︎肛門が血だらけになるわァァ‼︎)」


敏木斎の発言に絶句した2人は同時に思う。

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