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銀魂

第38章 犬の肉球は香ばしい匂いがする

あたしは定春の頭を慰めのつもりでなでる。


神)「そういえば定春、最近マッチョ雑誌ばかり読んでるネ。夏に向けてプロレスラーみたいに肉体改造したいのかもしれないヨ」


銀)「もう改造されたよーなもんだろ。お前という狂科学者(マッドサイエンティスト)にな」


悠)「流石に肉体的改造はスグには無理だね。鍛えたりしなきゃ」


あたしは神楽ちゃんに諦めの言葉をかける。


これ以上定春が大変な事になったら可哀そうだしね。


しかし、神楽ちゃんと新八君は定春を見ながら何かを考える。


神)「プロレスラーか・・・」


銀)「いや、やんなくていいって」


新)「どうしたらいいんだろ」


銀)「どうもしなくていいって・・・」


新)「あ、神楽ちゃん。もしかしてコレとかいいんじゃない?」


神)「ホントアル!!新八、お前天才アルな!!」


新)「それほどでも・・・」


神)「よし、そうとなったら早速捜しに行くアル!!」


神楽ちゃんと新八君は銀さんの話を無視しどこかへ行ってしまった。


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~また次の日~


神)「んー、また残してるアル。悠、銀ちゃん、やっぱり駄目アル」


悠)「・・・・・・」


銀)「ダメなのはお前らだろ」


銀さんは頭を抱えながらいう。


それもそのはず。
定春の顔にはプロレスラーが被るようなマスクが被されている。
しかも、なかなかバードなもの。


銀)「なんで犬が犬のマスク被ってんだよ‼︎チャーハンにチャーハンをかけて食べるような暴挙だよ、コレは‼︎」


神)「犬じゃないネ。『ウルフザマスク』ネ。得意技は毒霧ネ」


銀)「オイオイオイオイ。毒霧出てるぞォ‼︎新八、雑巾もってこい。雑巾‼︎」


銀さんは定春の出している液を指差しながら言う。


神)「ウルフザマスク、どうしちゃったアルか?元気出してヨォ」


神楽ちゃんが定春に聞くが、いつものように反応は見せない。

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