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銀魂

第9章 疲れた時には酸っぱいものを

『え〜続いてのニュースです。先日来日した央国星のハタ皇子ですが新設された大江戸動物園を訪れ…』


あの皇子またこっちに来てたんだ…。


私は家の中を掃除しながらテレビに出ているあのバカ皇子…もといハタ皇子を見る。


神)「ただいまヨ〜」


新)「あ、神楽ちゃん帰ってきたみたいですよ」


悠)「本当だね。おかえり神楽ちゃん」


私は神楽ちゃんの方を向く。


そして固まった。


え、なにあれ。
なんか白くてモッサモサしたデカワンコいるんだけど。


そう、神楽ちゃんの後ろには神楽ちゃんの3倍ぐらいはありそうなデカワンコがいた。


新八君はデカワンコに気づいてないらしく神楽ちゃんとギャーギャー騒いでいる。


そこで騒ぎ声が煩かったらしくソファに寝ていた銀さんが起き上がった。


銀)「んだうるせェな。ちっとは静かに喋れ…」


どうやら銀さんもデカワンコに気がついたらしく途中で喋るのをやめた。


新)「全く‼︎銀さんと悠さんもなんか言ってくださいよ‼︎…ってどうしたんですか。そんなに驚いた顔して」


悠)「いや、あ、アレ」


新)「ん?」


新八君は私達からまた神楽ちゃんに視線を戻す。


そして…


新)「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁ‼︎なにコレェェェェ⁉︎」


叫んだ。


悠)「か、神楽ちゃん。どうしたのそれ…」


神)「表に落ちてたアル。かわいいでしょ?」


銀)「落ちてたじゃねーよ。お前拾ってくんならせめて名称のわかるもん拾ってこいや」


神)「定春」


新)「今つけたろ‼︎明らかに今つけたろ‼︎」


神)「これ…首輪に挟まってたヨ」


神楽ちゃんは私に折れた紙を渡してきた。


新)「え、僕のツッコミスルー⁉︎ウソでしょ⁉︎」


あはは。
新八君ツッコミスルーされて怒ってる。


私はそんな新八君を横目に見ながら紙を読んだ。


悠)「えーと万事屋さんへ。申し訳ありませんがうちのペットもらってください」


銀)「………それだけか?」


悠)「(笑)って書いてあります」


銀)「笑えるかァァァァァァ‼︎(怒)」


悠)「わっ」


いきなり銀さんが手紙を破いたので変な声が出る。

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