テキストサイズ

世界一の恋

第1章 なんなの…

私は香川 美希(カガワ ミキ)。

今は、今日入る桜道高校(サクラミチ)に向かう途中だ。

私は別に何の楽しみもない。

友達が居るわけでもない。好きな人がいる訳でもない。ただ行くだけだ。

それに、友達がほしいとか思わない。一人が一番だ。

気楽だし、人に気を使わなくて良いし。最高だ。

*桜道高校*


私は今、桜道高校に着いた。

周りは"うわ〜♪あの人かっこ良くない?!"

"久しぶり〜♪"

などだ。

私はクラス名簿を見た。

『1-A…』

良かった…。と少し私は安心した。

この桜道高校は

A→成績優秀
B→成績まぁまぁ
C→成績ちょい悪
D→成績やばい

となってる。

だから私は成績良い方ということだ。

自分で言うのもなんだけど、自分も成績には自信があった。

「きゃーーーーーーー★」

うるっさ。

突然、きゃーという声が聞こえた。

「アハッ〜♪よろしくね〜笑」

突然、前の二人組みの一人が言った。

「あの子って、桜道 柊(サクラミチ シュウ)君だよね?!マジかっこいー」

えっ…。桜道?まさか。

「うんー!!お父さんは、この桜道高校のテッペンらしいよ〜!!」

マジで…?

この桜道高校は世間でいういわゆる。金持ち高校だ。

そのテッペンということは、すごく金持ち。という事になる。

みんな金目当てだ。

そう思った。

「きゃーーーーーーーー★」

うるさぃ………………。

「あれってめっちゃかっこいい、星空 裕太(セイクウ ユウタ)君じゃーん♡」

「えっ♡かっこいい〜♪」

うわ〜。クールだ。

「はいはーい!教室行きましょうね〜」

先生が言った。

*1-A*


私の教室には、裕太、柊がいた。

『やっぱり、このクラスやだ…。』

つい声に出してしまった。

「今ーーーー。」

クラスがシーンとした。

「なんつった?」

クラスの全員が、私に注目した。

『は?』

裕太が席を立って、こっちに向かってきた。

「…は?じゃねーよ。」

『やだって言ったけど?』

私はこいつなんか、怖くもない。

「フッ、俺の言うこと。聞けないんだ〜。」

…一瞬。私はこいつの目が怖かった。

怒ってる。そう思った。

『…ガタッ』

私は、席を立って教室を出た。




ストーリーメニュー

TOPTOPへ