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第14章 Another Side 5

「照史君、薬、持ってます?」

「薬?望が飲んでる?」

「うん・・・。」

「いや、持ってへんけど、何かあるん?」

「いや、別に・・・。」

さっきからこの質問、3回目。

普段やったらこんなに同じこと聞くのってありえへん。

何かがおかしい。

けど、何かあるん?って聞いても答えてくれへん。

イライラしてるみたい。

すると扉に何かがぶつかる音がした。

「何や?」

「何か、当たった・・・?」

でも俺も望も足枷のせいで何かは確認できひん。

「照史君・・・」

「どうした?」

「頭痛い・・・」

「頭・・・?」

「ガンガンする・・・。薬・・・ほしい・・・」

もしかして、望の言ってる薬って・・・

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