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cartoon association 2

第16章 A few hours ago

「じゃ、これも外すな。」

「ありがと。」

神ちゃんにつけられてた足枷を外した。

「どこ行ったらいい?」

薬を飲んだからか、さっきの苦しそうな顔は笑顔に変わってた。

それを良いと思う自分と、そんな笑顔、俺に向けたらアカンって思う自分がいた。

どっちがホンマもんかも分からんけど、頭がおかしくなりそうやった。

「とりあえず散策してみよ。」

「うん。」

部屋から出て、しばらくすると2人の人がいた。

明らかにここの人たちじゃなかった。

「侵入者・・・」

神ちゃんの目はなぜか光を失ったように、虚ろやった。

違う。

俺がそうさせたんや。

俺があの薬を飲ませたから。

俺の言うことを何でも聞くようにしてしまったから。

そんなこと思っても体がやめるわけもない。

むしろその状況を喜んで、次にどうするかを考えてる自分が大部分を占めてた。

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