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cartoon association 2

第16章 A few hours ago

「シゲ!」

隣の部屋にいたのは神ちゃんやった。

「よかった・・・無事やったんや・・。」

神ちゃんは、苦しそうやのに、俺のことを心配した。

壁にもたれかかる姿は余計に俺の心を痛めた。

「神ちゃん、体、痛くない?」

「・・・シゲが心配するほどじゃないよ。」

あいつらはこれも計算済みなんやろうか。

やったら、相当タチが悪い。

俺も神ちゃんも苦しいなんて。

「ここにな、侵入者がおるんやって。」

「侵入者・・・?」

「それを、排除しやなアカンねんけど、神ちゃん、手伝ってくれる?」

「今の状態でそれ言う?」

「これを渡したら?」

俺は神ちゃんに薬を見せた。

「これ・・・」

「俺の言うこと聞いてくれるんやったら、神ちゃんにこれ、あげる。」

少し考えてから神ちゃんはまっすぐこっちを見て答えた。

「ええよ。」

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