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cartoon association 2

第18章 Side Kazuya 4

「お前、何回力使いすぎたら気が済むんだよ。」

「歩けてるもん・・・。」

「歩けてるだけで頭回ってねぇだろ。」

「そんなことない・・・」

「お前、来た道分かんねぇんだろ?さっきから何回も間違えてるし。」

こうやって喋ることを考えることが限界。

頭が真っ白に近い。

「俺はさ、力を使いすぎてることに怒ってるわけじゃねぇの。」

「?」

「今にも倒れそうなクセに絶対俺らに弱音を吐かねぇところに怒ってるんだよ。」

「それは・・・」

「こういうときは無条件に甘えていいの。末っ子の特権だぜ?」

6人の中だと末っ子な俺と4男になる聖。

本当に頼れるお兄ちゃんって感じ。

口に出すのはやっぱ無理だけど、今だけ聖に甘えようかな。

そう思って俺は聖に体を預けた。

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