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第20章 Another Side 6

「よし。着いた!」

「わ!栗原先生、外に出てきてるじゃん!」

目が覚めた時に聞こえた会話。

「あ、シゲ!目覚めた?」

横には照史君と淳太君がいた。

「うん。」

でも、見当たらん人がいる。

「神ちゃんは?」

「もう1回この車が往復してくれるらしいからあとから来るで。」

「よかった・・・。」

「ほら、みんな降りて。」

「あ、すみません。」

一体、何年ぶりやろう。

こうやって地面に足をつけるのは。

こうやって外の空気を吸うのは。

「シゲ、歩けたりする?」

「うん。別にケガはしてないから。」

「そっか。」

そう言いながら横を歩いてくれる濱ちゃん。

「ここは?」

「俺らを助けてくれた人が1番信頼してる病院やねんて。」

「ここでシゲも、ほかの3人もちゃんと元に戻してもらおう。」

向こうでは車の前の席に座ってた人たちと室君、文一君が誰かと喋ってる。

あの人が治してくれるんかな・・・?

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