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第20章 Another Side 6

「普通には戻られへんかもしれへん。それでイヤなことも思い出すと思う。でも、そのときは今みたいにちゃんと俺らに言えよ?」

「?」

「そうそう。1人で抱えてたら苦しいだけやしな。」

「俺も龍太も、共感なんてできひんけど、話聞くくらいはできるからな。」

「今からもっとしんどいことが待ってるんやから、ちゃんと辛いときは俺らに話してくれたらええし、1人でなんとかしようとすんのはやめてや。」

みんなの優しい言葉が胸に刺さる。

こんなに大切にされてる、って実感したの、初めてかもしれへん。

やっぱ、あの施設から出れてよかった。

もう二度とあんな苦しい思いしんくてすむから。

もしそんなことがあっても、支えてくれる仲間がいるって分かったから。

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