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cartoon association 2

第22章 Another Side 7

「ひどかった、っていうか、俺だけ特別な力を持ってたんで、それをさんざん利用されたんです。」

濵ちゃんが持つ、記憶を操る力。

「まず、力を使うのを向こうに制限されました。」

「昨日中丸が言ってたやつか。どうやってか、詳しく教えてもらえる?」

「俺が力を使って、あの施設から3人で逃げようとしてばれた時、施設の偉そうな人たちに研究室みたいなとこに俺だけ連れ込まれたんです。」

そのとき俺と照史は別のやつらに部屋に連れ戻された。

「そこで首輪をつけられて、でも淳太君のとはちょっと違うくて、俺のは施設の中心から離れても締まったりしなかったんです。」

あの首輪の締め付けは今も感覚が消えない。

あの時の苦しさも、悔しさも。

「その代わりに、力が使えなくなったんです。」

「力を使えなくなった理由は分かる?あ、でも、君が力を持ってるってことは情報として売る気はないから。」

どういうことや?

「俺がっていうか、俺らが個人的に知りたいんだ。」

個人的に知りたい理由が俺は知りたい。

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