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第4章 Side Kazuya

「よし。じゃ、話を戻そう。」

これでちゃんと契約は成立した。

もし万が一のことがあってもおそらく今の会話は赤西が録音している。

これが赤西の手にかかればナイフよりも怖い凶器になるし・・・

大丈夫だろうけどね。

「その、行方不明になった方の子は何の力なの?」

「記憶を操る力です。物の記憶も読み取れて、そいつが自分の服の記憶を読んでくれたおかげでどこか違う場所に連れてかれたことがわかったんです。」

「どうして室君たちはここにいて、そのほかの人たちが行方不明になったのか分かる?」

結構キツイ質問ではあるけど、中丸の優しい口調だからさほど負担にはなってなさそう。

それを証明するように室君が話し出した。

「ちょっと説明すると長くなりますが、大丈夫ですか?」

「もちろん。できるだけ詳しくお願いしたいしね。」

「じゃあ・・・」

そして室君が自分たちがこうなった経緯を話し出した。

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