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cartoon association 2

第5章 A few years ago

「龍太!電話持ってきてるか?!」

「う、うん!持ってる!」

「急いで電話せえ!」

「119やんな?」

「そうや!間違えんなよ!」

施設の前に来てようやく現実を理解しました。

でも、そのときにはもう火で中の様子なんて見えへんかった。

そのとき急に1台の車が横の通りをガーッて通り過ぎたんです。

ものすごいスピードでした。

「今、中に照史とかおらんかった・・・?」

そう言ったのは文一君でした。

僕はもう目の前のことに呆然とするしかなくてそんなん全く見えてなかった。

「あ!文一君!消防車、来た!」

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