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cartoon association 2

第10章 Another Side 3

「その様子だと、ちゃんと伝えられたようだな。」

俺は首を縦に振った。

「じゃ、準備にとりかかろうか。」

そう言ってそいつは何かを取り出した。

「それは・・・!」

取り出したのは、4人の実験に使っている音叉。

それを振ると、4人は気を失ってしまう。

それでコントロールされてるから。

俺らが4人の実験について知ってる、数少ない情報。

「こいつらをテキトーにバラバラに部屋に入れろ。」

「は!」

「待てよ!」

照史が4人を連れて行こうとする奴らを止めようとする。

「っ・・・!」

「テメェらは黙って待ってろっ!」

「淳太!」

それを止めるためにあいつが淳太の背中に足を乗せる。

いや、踏みつける。

「それでいい。」

それを見て座りなおした照史を見てそいつは淳太から足を離した。

「ごめん、淳太君・・・」

「いや、大丈夫やから。」

嘘。

あんな痣あったくせに、強がるなよ・・・

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