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第2章 Side Yuichi

「なるほどね。」

「これ、過去の事件の捜査が間違ってた、ってこと?」

「だから赤西が食いつくって言ってたのか。」

「うん・・・。」

この中に出てくる放火事件は実際にあった話で、確かに誤報騒動もあった。

その誤報が生き残りの人数だ。

「つまり、警察関係者が絡んでる、と。」

「それしかないと思う。」

「そりゃ、情報としては高く売れるでしょ。」

「それってさ、警察が買ったりもするわけ?」

「そうだよ?だから高くなるんじゃん。」

「悪い顔。」

「うるせぇよ!」

「でも、これ、信用できんの?」

上田がまじめな声で聞いてきた。

俺らは一応警察にも目をつけられている。

そりゃ、毎回不法侵入もするし、窃盗だってよくしてるんだから、当たり前っちゃ当たり前。

実際、こんな罠を仕掛けられたこともある。

そのときは赤西が気付いてくれて対処できた。

「俺が行こうか?」

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