マシュマロボイス
第8章 こんなキモチ嘘じゃない
「…相葉さ」
ご飯を食べ終えて、二人で古文の課題を始めていた。
「ん?」
「家、来る?」
「え?」
俺が、二宮君の家に?
こないだ、お邪魔させてもらったばっかりなのに。
「嫌なら、いいんだけど…」
「行く!」
食い気味に答えた。
そうしないと、二宮君が可愛く拗ねちゃいそうで。
「じゃ、行こう」
一気に顔色が明るくなった二宮君が
俺の手を引いた。
「え、ちょっと待っ…あっ」
何とか二宮君に待っててもらった。
荷物をザッと纏めて、潤君から受け取ったお金を持ってレジに向かった。
「に、二宮君、ハンバーグ代…」
「え?奢りじゃないの?」
「ち、違うよっ」
“何食べたい?”って聞いたのは俺だけどさあ。
“奢る”とまで言ってないじゃん。
「相葉、お願い!」
パンって両手を合わせて、
俺に頭を下げた。
「んー、しょうがないな…」
たまたま手持ちがあったから良かったけど…。
これから、一緒に出掛けるときは
「奢らない」って言っておこう。
……これから、なんてあるのかな。
段々と、不安になってきた。
ご飯を食べ終えて、二人で古文の課題を始めていた。
「ん?」
「家、来る?」
「え?」
俺が、二宮君の家に?
こないだ、お邪魔させてもらったばっかりなのに。
「嫌なら、いいんだけど…」
「行く!」
食い気味に答えた。
そうしないと、二宮君が可愛く拗ねちゃいそうで。
「じゃ、行こう」
一気に顔色が明るくなった二宮君が
俺の手を引いた。
「え、ちょっと待っ…あっ」
何とか二宮君に待っててもらった。
荷物をザッと纏めて、潤君から受け取ったお金を持ってレジに向かった。
「に、二宮君、ハンバーグ代…」
「え?奢りじゃないの?」
「ち、違うよっ」
“何食べたい?”って聞いたのは俺だけどさあ。
“奢る”とまで言ってないじゃん。
「相葉、お願い!」
パンって両手を合わせて、
俺に頭を下げた。
「んー、しょうがないな…」
たまたま手持ちがあったから良かったけど…。
これから、一緒に出掛けるときは
「奢らない」って言っておこう。
……これから、なんてあるのかな。
段々と、不安になってきた。