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マシュマロボイス

第12章 夜に紛れては

「俺、嬉しかったの」

ズボンから手を離して、
行儀良く膝の上に置いた。

「相葉が、俺を求めてくれてるって。
何回も俺にキスしてくれて、土壇場で怖くなった俺も許してくれて。

何より、こうやって俺に欲情してくれてるのが嬉しいの」

潤んだ目から、何かが零れた。
ポタッて、二宮君の手に落ちた。

「だからね、
相葉にも嬉しいって思ってほしいの」

そんな風に思ってくれてるなんて、
思ってもいなかったから、
嬉しくて貰い泣きしそう…。

「だから、コレ、触らせて?」

二宮君の綺麗で小さな手が、
俺のムスコに触れた。

「お願い」

もう嬉しさで満たされてた。
二宮君のそんなメッセージ聞いちゃったら泣いちゃうって。

「う、ん、いい、よ」
「ありが…って、何で泣いてんの」

「へ?」
「もお…ムード台無し」

あははって、笑った二宮君は誰よりも
可愛くて、綺麗で、楽しそうだった。

「二宮君」
「ん?」

「一緒に、ヌこう?」

一人で気持ちよくなるんじゃなくて、
二宮君と一緒に気持ちよくなりたい。

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