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マシュマロボイス

第14章 胸を焦がしてる

「ねえ…そろそろ…」
「嫌だっ!」

背中に張り付いたまま離れてくれない。

「ご飯、作れないから…」
「じゃあ、俺も作る!」
「え、二宮君、料理できるの?」
「知らない」

え。
不安だらけなんですけど。

知らないってどういうこと?

「調理実習もろくに参加してないし」

参加しないなんて、出来るの!?

「俺、食べるの専門なの♪」
「…そうなんだね」

もう、
不安だからこのまま料理しようかな。

「そんな顔しないでよー」

後ろからグリグリ頬を揉んでくる。

「あと、10分このままがいいな」
「それ、何回目なの…」
「相葉細かーい」

二宮君が大雑把なんでしょ。

「んー、相葉ー、好~き♡」

キュン。

「ねえ、好きなのー」

キュン、キュン。

「だから、もうちょ─」
「二宮君!キスしていいかな!?」

堪らなくなって叫んだ。

そしたら、引いちゃったのか、
大人しく俺の背中から離れたんだ。

「…二宮君、ごめ─!?」

振り返ると、
目を瞑って唇を尖らせてる。

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