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マシュマロボイス

第14章 胸を焦がしてる

俺、鼻血出してる?

なんか感激しちゃって、
涙目になっちゃってるんですけど…。

「相葉、まだ?」
「します!今すぐします!」

ガシッと二宮君の肩を掴んだ。

「…」

ゴクリ。
ゆっくりと喉を鳴らしながら唾と空気
を飲み込む。

「す、するね」

返事をせずにコクッと頷いた。

俺から言ったのに、
なんで緊張してんだよ。

緊張を収める為に俯いた。

「…相葉」
「ひゃいっ!」

俯いてた顔をあげると、
二宮君が優しい目で俺を見てた。

「緊張しちゃった?」
「…うん」
「さすが相葉」

「え?さすがって何?」

笑いながら聞き返すと、
二宮君が俺の頬に手を添えた。

擽ったくて身を窄めた。

「でも、そうゆう相葉が好き♡」
「へっ…」

ちゅっ。

喋ってる間に口を塞がれた。

「ほら、固まってる♡」
「かか固まって、なんて…」
「はい、もう一回♡」

ちゅっ。

「に、ににに二回もっ」
「三回する?」
「へっ!?」

「ねえ、相葉」

楽し気な声から、
少しトーンが下がった声。

「シたい?」
「え?」

「シたいなら、シよ」

二宮君が上目遣いで俺を見る。

「今日、相葉といて気付いたの」

二宮君が俺の手を握った。

「相葉となら、頑張れるよ」

愛らしい笑顔を浮かべる二宮君を、
ギュッと強く抱き締めた。

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