テキストサイズ

マシュマロボイス

第16章 揺れる心映す様に

(相葉side)

ついに梅雨入りが公式に発表された。
昨日から雨は降り続けてる。

「おはよ」
「おはよ」

顔を合わせれば、自然に出る。
朝の挨拶、「おはよ」。

「ジメジメしてるね」
「湿気がねえ」

大好きな二宮君と会話を交わす。

「にしても、ビショビショ」
「本当だ。タオルは?」
「忘れちゃった♪」

ホイッとタオルを渡す。

「ありがと、相葉」
「どういたしまして」

特に問題はなく日常が過ぎていく。

「あ、雅紀と二宮」
「はよ」
「ん、おはよー」

いつもの三人。
そこに、いつもの二人。

「おはよう」
「はよー」

潤君と大野。

いつもの光景だ。
何の違和感もない。

「なあ皆」

翔ちゃんが口を開いた。

「重要な話があるから、放課後空けといてもらってもいいかな?」

「うん、わかった」
「えーめんどい」
「ニノ、本当のこと言わないのっ」
「サトシ、フォローになってないぞ」

いつもの緩い一時。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ