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マシュマロボイス

第16章 揺れる心映す様に

(相葉side)

「あ、二宮君ー!」
「相葉ー♡」

翔ちゃんと三人がいる公園に来た。

「相葉ー、遅かったね」
「ごめんね」
「んー、許すぅ♡」

あー、二宮君が可愛い。
ムギュっと抱き潰す。

「翔、気にすんな」
「はは、するだろうが」

渇いてる。
翔ちゃんの笑い声が渇いてる。

「ねえ、二宮君」
「ん?」

「何か唄って」
「え?唄うの?」

無茶ぶりをしてるのは分かってる。
けど、翔ちゃんの為に。

「お願いっ!」
「んぅ…分かったよ」

二宮君は俺から離れると、
スマホの音楽ファイルを漁った。

「─じゃ、唄います」

四人でベンチに座って、
二宮君を見詰める。

この光景が珍しいのか、
遊んでる小学生も気になってる。

「“どこにでもある唄。”」

曲名を言うと、スッと息を吸って
スマホの画面をタップした。

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