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マシュマロボイス

第4章 “それが僕らだ”

(二宮side)

家に帰ると、新しく出来た曲の歌詞を探した。

「えっと…どこに置いたっけ」

俺の机は、大量の紙が積み上げてある。

だからね、探すのも一苦労。

「あ、あった」

俺が作る曲は、題名がない。
つけるの面倒だし、何より俺には題名をつけるセンスはない。

だから、いつもの“あの人”に頼る。

パソコンを立ち上げて、サイトを開く。

〔新しい曲が出来ました。
データを送るので題名つけてもらっていいですか?〕

メール機能を使って送ると、
数分しないうちに返事がくる。

〔了解っ!楽しみにしてたよー〕

俺のペンネームは“2038”
彼のペンネームは“フクロウ”

サイトの中で一番、仲がいい。

〔2038、またいい曲作ったねw
何個か候補あるけど送ろうか?〕

〔マジか!よく思い付くねー。候補、よろしく!〕

フクロウとは、仕事仲間って感じ。
実際に会ってみて、話してみたいって思うんだ。

一緒に仕事をしてみ………無理か。

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