マシュマロボイス
第4章 “それが僕らだ”
「え?雅紀?」
「潤君、知り合い?」
「まあ、うん……」
カズが雅紀に酷いこと?
なのに、雅紀はカズが好き?
え?
どういうこと?
「え、何したの?」
「殴った」
「えっ!」
カズが、人を殴った!?
しかも、あの心優しい雅紀を!?
「意図的じゃないよっ、衝動で…」
「雅紀になんか言われたの?」
「言われてないし、何もされてない。けどね……」
また、そこで黙ってしまった。
「唄を聴かれたの」
「唄って、カズが書いた?」
「うん。音源、もらったやつ」
「ああ、アレか」
一番初めの曲か。
「で、なんで殴ったの?」
「衝動で…」
「衝動で人は殴れないでしょ?」
「だって、嫌だった。」
「嫌だったの?」
「うん。潤君と俺だけの唄を聴かれちゃって拍手されて
『上手いね』なんて言われたらなんて対処したらいいのかわかんないもん」
そして、カズは
「でも…」と言葉を続けた。
「謝れなかったから。謝りたい」
「そうだな、雅紀に明日にでも謝りに行こうか」
本当は、雅紀とカズを会わせたくないけど
それはきっと俺の我儘なんだろうな。
「潤君、知り合い?」
「まあ、うん……」
カズが雅紀に酷いこと?
なのに、雅紀はカズが好き?
え?
どういうこと?
「え、何したの?」
「殴った」
「えっ!」
カズが、人を殴った!?
しかも、あの心優しい雅紀を!?
「意図的じゃないよっ、衝動で…」
「雅紀になんか言われたの?」
「言われてないし、何もされてない。けどね……」
また、そこで黙ってしまった。
「唄を聴かれたの」
「唄って、カズが書いた?」
「うん。音源、もらったやつ」
「ああ、アレか」
一番初めの曲か。
「で、なんで殴ったの?」
「衝動で…」
「衝動で人は殴れないでしょ?」
「だって、嫌だった。」
「嫌だったの?」
「うん。潤君と俺だけの唄を聴かれちゃって拍手されて
『上手いね』なんて言われたらなんて対処したらいいのかわかんないもん」
そして、カズは
「でも…」と言葉を続けた。
「謝れなかったから。謝りたい」
「そうだな、雅紀に明日にでも謝りに行こうか」
本当は、雅紀とカズを会わせたくないけど
それはきっと俺の我儘なんだろうな。