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百鬼夜行左藤家黙示録

第6章 暴走果てしなく


『このPとかNとかはなんだ?
ノーマルのNか!』

ニュートラルの状態で
家路へと向かうしかし

「ドコンッ!」

やってしまった
ブレーキとアクセルを間違えたのだ
前の車から運転手は降りてきて
自分の車の凹みを確認していた

何秒かの静止した時の中
義明はいろいろな意味で
終了したと落胆していた

しかし助手席から
そんな現実を吹き飛ばすほどの
激怒した声が聞こえた

「とおおおまるなあああ!」

すると猛り狂ったように
義明の上に飛び乗りアクセルを踏む

運転手は紙一重で体当たりをかわし
前の車はさらに凹んだが
そんな事は問題ではない
義男は待つだの止まるだのが嫌いなのだ

そして義男の下敷きになり
前も見えずいつ死ぬかもわからない
危険な運転の帰路に義明は確信した

世の中正直者が馬鹿を見て
悪事を働いた者こそが得をすると

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