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百鬼夜行左藤家黙示録

第7章 正月の憂鬱


新しい年の始まりというのは
大晦日まで1年無事送れて
そして新年の朝を迎える事が出来て

『あけましておめでとう』

という言葉で始まる
そういう意味では義明は全然
あけてもめでたくはないだろう
いや逆に命があるのはめでたい事だが

しかし左藤家には
いろいろな意味でめでたい男がいた

そう義男だ

正月だからといって
朝から晩晩から朝と
まるで仕事のように酒を飲み続け
ジンロのビンが体の体積の
軽く3倍は積み上がっていた


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