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貴方に出逢えて。

第2章 ✿はじまりと出逢い✿




授業も中盤になり凛が度肝を抜いたのは森生の生徒の当て方だった。

「そこの白いシャツ着たおねーちゃん、そう、お前だよ。おねーちゃん、(1)の答えは?」

凛はおねーちゃん、おにーちゃんと言って当てる森生に驚いた。女子校に長らくいた凛にとってこんな当て方をする教師は今まであったことがなかった。

もちろん、女子校だけでなく男子校にも共学の学校にもこんな当て方わする教師はなかなかいないだろうが。

多くの生徒が通う予備校で生徒の名前など覚えられるはずがない。だから森生の当て方は理にかなっていると言えばそれまでだが凛はかなりの、衝撃を受けた。




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