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貴方に出逢えて。

第6章 ✿人はその感情を✿



珍しく聖也は疲労をにじませた顔で笑った。

「もちろん俺もだよ」

そんな聖也の様子をじっと見ていた凛は少し顔を曇らせた。

聖也はどんな時でも、他人に弱みを見せない。

凛は4月から聖也といてすぐに気がついていた。

だが…

人間どんなに隠そうとしても、本当に辛いことであればあるほど、滲み出てしまいのだ。


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