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貴方に出逢えて。

第6章 ✿人はその感情を✿



明らかに弱っていく母親は、幼い聖也に心配させないよう気丈に振る舞っていた。

だが、弱々しく笑う母親を目の当たりにした聖也はどうすることもできない自分に苛立ちを覚え、幼いながらに自分の無力さが歯がゆかった。


ーー1人でも多くの命を自分の手で助けたい。

母親の死をきっかけに聖也は医者を目指すようになったのだ。


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