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貴方に出逢えて。

第11章 ✿悲しみの果てに✿



弾かれて顔を上げ聖也を見ると意味ありげに笑っていた。

すぐに真剣な表情に戻った聖也は更に凛をきつく抱きしめた。

「……だから頼む、神津。

もう、これ以上…

泣かないでくれ」

ひと言ひと言を絞り出すように喋る聖也に凛はしばらく答えられなかった。


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