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みらいにっき!

第1章 最初のSOS

気づけば俺は、狭いか広いかもわからない暗闇の中にいた。

この冷たくて重い、生々しい空気は、自然と緊張感をおぼえる。


ジャラリ…
ジャラリ…



この正体不明の音は…

重い鎖

引きずっている

後ろから?



体をよじらせて、やっとの思いで振り返る。


『っ……!?』


振り返った瞬間に感じたのはたくさんの後悔…。

あたりには紅色に染まった羽が散らばっていて、ほのかに光っていた。

背中は赤いペンキを塗りたくった様な状態で
着物はボロボロ
髪は乱れ
全身に多数の怪我を負い

手足にまとわりつく重そうな鎖を懸命に振りほどこうとしている…。

…ジャラリ

そんな痛々しい姿の少女は
こちらに気づいたのか
こう言った

「助けて…」

その光景を目の当たりにしつつ俺は不思議と

『美しい』という感想を抱いた。




………ピピ
……………ピピピ
…ピピピピ♪


ピピピピ♪

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