テキストサイズ

幸せな俺たちの物語

第25章 泣き虫だけど君は頑張ってるから

和也side

最近彼は元気がなかった。

楽屋に戻ったふりをして、こっそり彼の様子を見ていた。

スタッフさんと話していて、彼は明らかに元気ない。

彼は真面目で努力家だけど、苦手なことがあっても人より頑張る人なんだって、俺は知ってる。

今夜彼は思っ切り泣いた。

本当は誰よりも泣き虫なんだって…

強がりだけど泣き虫で…

雅紀「ヒック…ヒック…」

しばらく宥めてると、

雅紀「ん…」

眠くなってきたのうとうとしてる…

しばらくするとギュッと俺に抱きついて寝てしまった。

本当に、小さい子どもみたい。

俺はそのままソファーに寝かせた。

雅紀「ん…か…ず…」

離れようとすると名前を呼んでギュッ…と俺の服を掴んだ。

和也「大丈夫、俺はここにいるから。」

チュッと頬にキスをすると彼は安心したような顔をして眠った。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ