先生、どうして死んじゃったの?
第3章 非日常の中の日常
ある日、中田先生の授業の時に美希ちゃんに
「真由ちゃん、机引っ付けよう」といわれた。
私は
「いいよ~♪」といい机をくっつけた。
気付いたら、周りも机を友達同士くっつけてワイワイしていた。
中田先生はひたすらほとんどの生徒が聞いてないであろう授業をしていた。
私は美希ちゃんとメモを回したりして、自由な時間をすごした。
そして、授業が終わったとき中田先生が、
「机なおしておけよ」
という。
すると、
「なんでお前に命令されなきゃなんないの」
「私らにはなしかけないでくれない、あんたにそんな価値あるわけないでしょ」
「教師失格、人間のカス」
生徒たちは次々にそんな暴言を口にする。
私には一瞬先生が悲しくて寂しいそんな顔をしたように感じた。
中田先生は逃げるように教室を去った。