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え「みんなを調和させるために無理をして笑わせてくれたり
　　嫌な役回りを引き受けたり。今だって私に気を遣ってくれて」

智「そんな」

え「だからうれしかったの。素直に甘えられる相手にしてくれたことが
　　だから、私の前では嘘、つかないでね？」

智「…う、ん」

なんだよ、この人。
俺、こんなに弱くないのに

俺のすごく冷えていた氷のような心を無理やり熱湯かけるわけではなくて
お風呂にでも入れてくれるような優しい温度で溶かしてくれる。


智「も、モデルやってくれる？」

え「恥ずかしいな～」

智「俺の見たままのえりかちゃんを描かしてほしい」

え「見たまま…？」

智「うん、俺の想いを乗せた目で見たえりかちゃんを描いてみたいんだ」

え「…わかった」

智「ありがとう、あとでアトリエに来てほしい」