無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

とっとっとっ・・・


「あっ先生の足音！！」


咲妃は、教室を飛び出した


「先生っ！」


先生は、ちらっとこちらを見てそのまま歩き続ける


咲妃は走って追いかける


「先生、おはよ！」


「おはようございます」


「なんで、止まってくれやんの？」


「なんで、止まらなあかんねん。どうせ、大した用事ないやろ？」


「あるよ！」


「何？」


「昨日、帰ってから何してた？」


「ほら、学校のことと何にも関係ないやん」


「いいやん。教えてくれてもー」


「はいはい。俺、忙しいから」


荒っぽく、手を振ってこちらを見もせず先生は行ってしまった


「かっこいい・・・」


咲妃は走って教室に戻る


「聞いてーーー！今先生がね、こうやって手を振って歩いて行ったの


咲妃は、みんなの前で実演する


「はいはい。よかったねー」


仲川先生一筋のまゆは、相手をしてくれない


それでも構わず話し続ける


「もぉめっちゃかっこよくない？？やばいーーー」


「そう・・・？？仲川先生のほうが・・・」


「そっちのほうがわからんわ～」


この言い合いは、ほぼ毎日行われる


好みの問題やと思うけど・・・


でも、やっぱり絶対吾妻先生（あづませんせい）のほうがかっこいい♪