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嵐しょーせつ。

第15章 あなたのそばで2

和said


俺の誕生日から早半年。

12月。


雪が降り、街はクリスマスムードになっていた。


だけど、俺の中ではクリスマスはない。

だって、雅紀の誕生日でしょ?


雅紀は幼稚園のころ。

“僕、クリスマスと誕生日を一緒にされるのが嫌なんだ”


って言った。


それを聞いた時から、


俺の中では雅紀の誕生日だってことになった。


半年間、バイトして、


雅紀の欲しいやつをプレゼントするために。


喜んでくれるといいけど。


期末テストも終わり、俺と雅紀は大学も推薦で決まった。

だから、冬休みに入り、雅紀の誕生日まで、バイトをして、

その日まで待ち続けた。

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