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嵐しょーせつ。

第51章 ユメニカケル


俺には夢がある。


それは…



海外でデザインの勉強して、


世界中で活躍するデザイナーになることだ。


これは、小さい頃からの夢で

まだ、誰にも言えてない。



だって、反対されると思うから。


親にも言ってないし、幼なじみにも。


家は中華屋をやっていて、その跡継ぎするっていう話も

出ていて、

ただ、俺はうなづくぐらいしかできなかった。


誰にも言えないまま、

俺は高3の冬になっていた。


「お前、進学先どうするんだ?」

雅「俺は、店を継ぐんで進学しません!」

「いいのか?お前、成績いいのに勿体無いよ。」

雅「いいんです。俺が長男だし、弟には好きなことやらせてあげたいので。」

「そっか。」

俺は笑って、後にした。


……なーんて、嘘。
全部嘘。


店継ぎたくない。


俺は海外でデザインの勉強したいんだ。


俺は、バイトをこの3年間して、お金貯めてきた。



ぜーんぶ、夢のため。


夢を叶えるため。


もう…
そろそろ、本当のこと言いたい。


そんなこと考えてると、

2月になっていた。


今日、たまたま、両親、弟、幼なじみが

俺の家に集結している。

幼なじみは翔、和也、潤、智。

こんなこと当たり前なのだ、俺らにとっては。

よしっ。

そろそろ本当のこと言おう。

雅「ねぇ!ちょっとみんないいかな?お父さんもお母さんも。」

「なんだ?」

和「どーした?」

雅「俺ね、高校卒業したら、海外でデザインの勉強したいんだ。」


みんな??状態。

ビックリしている。
「雅紀。今なんて?」

お母さんが問いだすと、

雅「だから、俺は店を継がない!デザインの勉強したいんだ!」

潤「それ、いつからの夢なの?」

雅「小学生の頃から。」

俺には好きなデザイナーがいて、

その人を知ったのが小学生の時。

それからクギ付けで、幼なじみにも

まただよって言われるほど語り始めると止まらないほどだ。

翔「それって。」

智「結構前からじゃん。」

雅「うん。本当のこと言えなくてゴメン!」

そう言った瞬間…!?

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