嵐しょーせつ。
第51章 ユメニカケル
バコンっ!
雅「……イテッ!何すんだよ!?」
「許さんぞ。わしは許さん!店はお前が継ぐんだよ!」
雅「……いや!お父さんの言い分なんか聞かない!俺は、なんとしてでも行くんだ!」
お父さんは怒って、居間から出ていった
俺は初めてお父さんにぶつかった。
「お母さんも許しません。だいたいどうするの?海外でデザインの勉強したいって言っても、お金がないでしょ?」
雅「あるよ。ちゃんと。貯めてきた。海外行くって決めた時から。」
「ダメッ。そんな気持ちで行かせられません。諦めなさい。」
雅「いや!絶対に行く。裕介には悪いけど、俺は店を継がない。」
「ダメッと言ったらダメッ。」
お母さんも出て行った。
和「そうだな、おばさんとおじさんの言うとおりだよ。」
翔「諦めなよ。」
智「日本でも勉強できるんだし。」
潤「俺らも反対だよ。ってか……」
潤は俺の顔をみて、
潤「見損なった。お前のこと……」
そんな事言われたの初めてで、
4人見ると頷いて、
帰った。
雅「何でだよぉ〜……」
それをみた、弟は……
「にいちゃん。」
弟は俺に怒った顔で俺を見たと思えば、すぐに笑った。
「そんな事なんで、もっと早く言ってくれないの?」
雅「え?」
「早く言ってよ。にいちゃんが好きなデザイナーに憧れて、デザイナーになりたいんだろ?」
雅「うん……」
「にいちゃん、僕、にいちゃんのこと応援してるよ!」
思ってもない言葉言われてビックリした。
雅「え!?」
「店のことは僕に任せて!元々、俺店で働きたかったし。」
雅「いいのか?お前、夢捨てるんだぞ?」
「いいの。俺の夢はにいちゃんがデザイナーとして働いて世界中で有名になってほしいこと。それが俺の夢。笑」
弟は笑って、俺に、
「頑張って。俺も頑張るから。にいちゃん!」
雅「ありがと。裕介。本当にありがと。」
弟と握手して、
雅「今日、久々に一緒に寝る?」
「うん!」
雅「寝よ。」