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嵐しょーせつ。

第53章 楽しい記憶。

それから1年。


俺はあれから一カ月で退院した。


未だに記憶失ったまま。

俺を押した犯人は捕まって、

俺のことが好きだった男だったみたい。


4人との思い出は思い出せないけど、


幼なじみだと言われてるから信じている。


大学も一緒だと言う。



名前の呼び方も

みんな、さん付。



俺はある日、




公園を歩いていた。



そしたら


徐々に記憶が戻ってきた。



雅「ここって、確か……」



幼なじみの顔。名前。


なんて呼んでいたか、どういう関係か。


どんなことしてたか。




ぜーんぶ思い出した。


雅「和也……翔……潤……智……」


そう名前はこうやって呼んでいた。

雅「幼なじみ……」


口に出すと明確になった。


思い出せたことに、嬉しすぎた。

嬉しすぎたせいか涙がボロボロっと出てきた。


なんかスッキリして。


雅「……みんなぁ〜泣ゴメンな。」


独り言だったのに……

?「……ま……さき?」


馴染みな声が聞こえて振り返ると、


そこには……!?

雅「みんなぁ〜泣。」


俺は思わず幼なじみを抱きしめた。


潤「まさか……」


雅「……ゴメン。やっと……やっと思い出せた。幼なじみと笑っていた思い出。名前の呼び方。ぜーんぶ。」

そう。ぜーんぶ。

翔「…よかった……本当に……」

顔あげると、


みんな、泣いていた。

智「…おいらうれしいよ……」


雅「みんな、ゴメン……迷惑かけて。」


謝った。


翔「顔あげて?雅紀……」


顔あげると、


ネックレス渡された。


これって……


和「もう、離れないよーに。忘れないよーに。みんな幼なじみだっていう証。」


俺は綺麗な緑


和也は黄色。智は青。翔は赤。潤は紫。


綺麗な石がはめられた、ネックレスだった。


潤「つけてやる。」

潤はネックレスをつけて、

智「これからもずっと一緒だ!」


雅「うん!」


思い出せて本当によかった。


みんな、本当にゴメンね。


end

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